それで大丈夫?!意外と知らない割り箸の割り方、食事のマナーとは?!

社会人になると、会社の上司に食事に誘われる機会が増えると思います。
気心の知れた同じ年代の仲間や友達と違って、粗相がないようにと緊張感も増しますよね。
そのような食事会で若者が困るのが、いまさら聞くに聞けない食事のマナー。
いざというときに、あれ?これどうやるんだっけ?みたいなことにならないように、恥ずかしくない食事マナーを身に付けておかなければなりません。

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箸の正しい使い方、置き方、食事中の気になるマナーとは

食事先は様々。
和食であればお箸を使ってのお食事が多いでしょうし、
フォーク・ナイフしか置いてないところもあります。
そのそれぞれで使い方のマナーがありますが、今回はお箸の使い方に特化して見ていきましょう。
箸の元になっているものは唐時代の中国から伝来したもののようですが、
文化は日本で発展した文化。
歴史的にはあの聖徳太子の時代以降広まっていった文化だと言われています。

欧米のフォーク・ナイフ文化が15世紀ごろにようやく一般庶民にも確立したものであることに比べても、
箸文化はとても長い間、日本に浸透し続けているのです。
日本で生活をしている私たちだからこそ、その使い方をマナーは正しく知っておきたいものです。

基本となるのはお箸の持ち方

最近は変な持ち方をしている人本当に増えてきています。
いつのころからか親世代も正しい持ち方ができないまま子育てをしてしまっていることがあり、
結局子供もきれいに正しくお箸を持つことができないようになってしまっているようです。

お箸を握りしめるようにぎゅっとつかんで使っていたり、箸先がクロスしている状態で使っていたりするのは、
本人としては使いやすいのかもしれませんが、はたから見ると美しい使い方とは言えません。
お箸を持つのは真ん中より少し上
料理に手が近すぎても、またお箸の上の方を持つのもNG。
一番バランスがよく見える位置というのは真ん中よりも少し上の部分になります。
指を薬指と中指で分けて、薬指と小指を下にして、その上に箸を乗せ、残りの3本で支えます。
支えるだけ!握りしめないように気を付けましょう。

動かすのは上に乗っているお箸だけです。
ちゃんと薬指の上に下のお箸が乗っていれば、簡単に動かせます。
小さいころから使い続けているものでしょうから、
持ち方に癖がついてしまっているのは直すのがなかなか難しいですが、
おうちでも動かして練習しましょう。

お箸の使い方について

和食屋さんなどでは、お箸が箸置きに乗ってセットされている状態であることが多いと思います。
お食事が運ばれてきて、さあいただきましょうと箸を手に取る
その取り方の作法を知っていますか。

お箸の取り上げ方は3つのステップ
「持ち上げる」「添える」「持つ」この3ステップ。
1.最初に持ち上げるのは利き手で2本一度につかんで持ち上げます。
持ち上げるのは、真ん中よりも利き手側に少し寄った辺り。
軽くつまんで持ち上げましょう。
2.逆の方の手で下からそっと添えます。
添えたら、利き手をそのまま利き手方向にずらしていきます。
3.そのまま下に滑らして持ちましょう。
全体的に大きく手を動かさず、ささっとスマートに行うのがポイント。

この3つのステップをしなやかにできると品の良い女性らしくていいですよね。

箸置きに置くときも同じです。
逆の手で下から添えて、利き手のほうを利き手側に滑らせながら上に持っていき、
軽くつかんで箸置きに戻しましょう。

ちなみにお箸を休めるときに机の上にじかに置いたり、
お皿の上に置くのはマナー違反
特にお皿の上に置いたり、お皿のふちに口を付けている方のさきをかけて置いたりするのはしがちですが、いけません。
多くの場合には箸置きがあるはずですから、そこにお箸を置くようにしてくださいね。

食事中のお箸に関するNGマナーをご紹介

有名なお箸マナーから、知らずに今までやっちゃってたというマナーまでいろいろありますが、
どれも心得ておくべき重要なマナーですからしっかり知っておきましょう。

まずは、「寄せ箸」。お皿をお箸を使って動かすこと。
言わずもがな、これはとてもみっともないですね。

次に、「刺し箸」。
お料理に箸を突き刺して食べることです。
小さい子がフォークをブスッとさして食べるように、お箸を刺して食べるのもみっともないです。
中にはつるっとすべってしまって持ち上げにくいお料理もありますが、刺すのだけはやめましょう。
どうしても無理な時にはスプーンを使って食べる方がよっぽどきれいです。

大きいものを口に入るサイズに切ろうとして箸を右左に一本ずつ持って、
ナイフとフォークみたいに使う「ちぎり箸」もだめです。
小さく切るときには、二本一度に使いましょう。

また、お豆腐などが食べにくいからと言ってスプーンのように二本のお箸を揃えて
すくい食べるような「横箸」という行為もしてはいけません。

「探り箸」や「迷い箸」など、お皿の中でお料理を探ってみたり、
お皿の上を行ったり来たりさせてどれを食べようか迷ったりするのもマナー違反。

また、一度持ち上げたお料理をお皿の中に戻す「空箸」も絶対にしてはいけません。
これらは、一緒に食事する人たちにとって、かなり不快な行為です。

お箸同士でお料理の受け渡しをする「移し箸」ももってのほかです。
これらの使い方は、衛生面でも非常によくないのでやめましょう。

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「直箸」もダメですね。日本では不浄とされている行為です。
大きなお皿から取り分けるときには別のお箸で取り分けましょう。

そして箸をぺろぺろとなめる「ねぶり箸」や、箸を噛む「噛み箸」もNG。
お箸にくっついてしまったお米などを口で取る「もぎ箸」もきれいな作法ではありません。
汚れてしまったときには、懐紙などで拭きましょう

まだまだ、他にもしてはいけないことはありますが、
いま例に挙げたようなことは最低限しないように気を付けるべきマナーです。
どんな場においてもですが特に上司や先輩との食事のときには気を付けましょう。

最後に、食事を終えた後のお箸は必ず懐紙で拭いてから箸置きに戻しましょう。
きれいに食事を終えるのはとても大事なことですから忘れないようにしてくださいね。

割り箸にもマナーがあった!正しい割り箸の割り方とは

外食をすると、お店で割り箸を使うこともありますよね。
家庭で使うような割る必要のないお箸のお店もありますし、そのスタイルはお店によって違います。
割り箸にはなんとなくかしこまったイメージがないために、使う時にもそんなに気を使うことがないのではないでしょうか。
ですが、割り箸にも心得ておくべきマナーはきちんとあるんですね。

上司や先輩との食事での心得として、終始気を配っておいてほしいのが「自ら進んで動く」ということ。
席についてすぐに出されるおしぼりや水・お茶など、
お店の人がもしも一人ひとりに配らなかった場合にはあなたが配る、
席の端におしぼりや割り箸などがどうぞご自由に的に置いてあるような場合にもあなたが配る。
これは鉄則です。
間違っても上司や先輩に配らせることのないようにしましょう。

割り箸の使い方

割り箸にも2パターンありますね。
袋にすっぽりとおさまっているパターン。ごくごく一般的な割り箸です。
もう一つは、先が丸くなって細くなっている利休箸と言われる割り箸。
この割り箸の場合、真ん中に紙がまいてありますよね。
これって、この真ん中の紙もどうしたらいいのか迷ってしまう人もいるのではないですか?

袋に入っているものは普通に出せばいいのですが、紙が巻かれているものについてはマナーがあります
この紙って糊でとめてあり、しかも結構キツキツに巻かれているものが多いので、
破ってしまう人もいるのですが、実はこれはマナー違反。
破るのではなくて、紙を先の方にずらして抜くようにします。

まれに紙の糊がお箸にくっついちゃって簡単にずらせないものもありますが、
そういうときには少し箸を動かして糊をはがしましょう。とにかく破るというのはよくないので、しないように気を付けましょう。

割り方のマナー

覚えておいてほしいのは2点だけ。
「縦に割る」「ひざ上で割る」この2つです。
割り箸を横にエイッて割っている人をよく見かけますが、これは実はマナー違反。
意外としっかりついている割り箸の場合は、特に力を入れて割らないと割れないこともありますが、
そんなときに横にエイッと割ってしまったら、隣の人に手がぶつかってしまうかもしれません。
ですから、割り箸は縦に割るようにしましょう。

また、ひざの上で割るというのも同様。
手や肘がぶつからないようにするということだけでなく、
万が一割った箸から飛び散った細かい木くずがお皿の上に乗ってしまったり、
机の上にばらまかれたりしないようにするためにもテーブルの下、ひざ上で割るようにしてください。

また、木くずやほつれが気になって割った後にお箸同士をこすり合わせる人がいますが、
非常に品の良くない行いなのでやめましょう。
気になるときは手でどうぞ。

きれいに割るコツは、割り箸を自分の体に対して横向きに、そして利き手で持ちます
利き手で持つことでしっかりと固定されるので、ここがポイント。
結構、逆で持ってた!っていう人もいますよね。

利き手で固定したら、逆の方の手で一本をゆっくり上げます。
両方の手で力を加えて引っ張ると、均等に力が入らずに変な風に割れてしまうことがあります。
割り箸にうっすら入っている割れ目を無視した割れ方になっちゃう経験のある人もいるでしょう。
片方の手は固定して、もう片方の手で上に持ち上げるというのが上手に割るポイントになります。

割り箸の袋は最後に戻すときにまた使いますから、ぐちゃぐちゃにしたり折り紙にしたりしないように、
食事の邪魔にならないように置いておきましょう。
特に、割り箸を使うお店では箸置きがない場合もありますが、
そのような場合には箸袋を箸置き代わりに使いましょう。

割り箸の先は時に汚れが目立ってしまいがちです。
その汚れを周りの人に見せないようにするというのも食事のマナーの一つですから、
お皿の上に置くのはよくありません。

そもそも、お箸をお皿の上におくことと、机の上に直に置くことはマナー違反になりますから気を付けて下さいね。
ちなみに、汚れてしまってもその汚れがお箸の先から3cm以上にならないようにしましょう。
まあ、普通に食べていればそんなに汚れることってないと思いますが、
心得て使うにこしたことはありませんからね。

簡単な箸置きの作り方としては「変わり千代結び」を覚えておくといいですよ。
箸袋の閉じている方の先を折りこんで作ります。
先の方に作らないと最後にしまえないので気を付けましょう。
この折り方を一つ覚えておくだけで、
スマートな割り箸の使い方を身に付けているなと思ってもらえるので好印象を与えられるのでいいですよね。

最後にしまうことを考えずに箸袋全部使って全く違う形に折り変えてしまったり、
やたらと凝った作りの箸置きを作ったりする人もいるようですが、
特に箸置きで折り紙を始めるなんてことは、上司や先輩との食事会ではよくありませんから、やめましょう。

箸置きは自分の手前に置く

自分から見て右前に箸置きがあり、そこにお箸が並べられていることもありますが、
食べている最中に、汚れた箸先を相手に向けるのはよくないので、
すっと手前に持ってきておくといいですよ。

食べ終わりのマナー

食べ終わった後は、箸袋に割り箸を戻しましょう。
使い終わったということが分かるように、袋の先を少し折っておきましょう
品よくきれいに食事を終えるということは食事のマナーでもとても重要なことですから、
最後まで気を抜かずに割り箸を使い終えてくださいね。

割り箸一つとっても、気を付けておかなければいけないマナーがたくさんありますが、
知っておけば、上司や先輩のあなたを見る目も変わるかもしれません。
何事もさりげなくさっと行えるように身に付けておきたいお作法です。

まとめ

食事のマナーは、小さい頃のしつけの有無や慣れや癖がかなり反映されてしまうもの。
自分ではいいと思っていた作法が、実はマナー違反だったことをあとから知ったり、
大事な場面でどうするんだっけと迷ったりすることがないように、
正しく身に付けておきましょう。
今回はお箸の使いかたについてを注視してみましたが、
社会人としては、お箸だけでなく、食事全般にわたる食事マナー見直してみるのもいいですね。

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