毎年11月ごろから3月ごろまで、爆発的な感染を見せるノロウィルスですが、
有効な予防接種がないのが現状です。
現在ワクチンの開発が進められているといいますが、
一般化されるのは当分先になる事でしょう。
感染すると激しい下痢や嘔吐を引き起こし、
またその吐しゃ物や便にも大量のウィルスが含まれています。
特に幼い子供がいる家庭などは感染すると、
必然的に吐しゃ物処理などが必要になって来ますので、
二次感染を巻き起こすことが非常に多いです。
そんな厄介なノロウィルスですが、
最近の研究で乳酸菌を接種することで、
ノロウィルスの症状を予防したり、軽減できることが分かって来ました!
乳酸菌で腸内環境を整えて免疫力アップ!
そもそもノロウィルスに感染すると、
激しい胃腸炎を引き起こします。
ノロウィルスは酸に強く、胃酸では排除できないので、
体内に入ったノロウィルスは、そのまま胃を通過し腸にまで達します。
そして腸内で数を増殖させていき、
個人差はありますが場合によっては、激しい下痢や嘔吐と言う症状が現れるようになります。
乳酸菌が腸で活躍してくれるというのは、皆さんご存知ですよね。
日ごろから乳酸菌を接種し、腸内環境が整っている人は、
ノロウィルスに感染しても、症状が軽く済んだり、
ノロウィルスにかかりにくくなる事がわかってきました。
現在乳酸菌の中でも、特に乳酸菌シロタ株を接種することで、
完全な予防ではありませんが、ノロウィルス感染時の発熱を抑制する効果がある事も、
実証されてきています。
また母乳に含まれる成分であるラクトフェリンにも、
ノロウィルスに関して一定の抑止効果がある事が、
研究でわかってきています。
現在この二つを使用したサプリメントやヨーグルトなども多く販売されていますので、
免疫力をアップする意味でも、効果的に取り入れていきたいですよね。
ノロの予防法は日ごろの心がけが基本
ノロウィルスの感染経路には二種類あります。
一つは二枚貝などの食品からの感染になります。
85℃~90℃以上の温度で90秒以上調理しないと、
菌が残っている可能性があるので、
しっかりと加熱して食べるという事を心がけるようにしましょう。
調理器具にも菌が付着することがありますので、
きちんと加熱消毒をするか、ノロウィルスに効果のある塩素系漂白剤をしようして、
その都度殺菌消毒するようにするといいですよ!
また二つ目の感染経路は人から人への感染になります。
この大半は吐しゃ物や便などの処理からの、二次感染が多く、
また感染者のくしゃみなどからの飛沫感染も考えられます。
基本になる対策としては、何よりもトイレの後や帰宅時、調理をする際には
しっかりと流水と石鹸で手を洗うようにし、
タオルなどは共有せずに使い捨てペーパーなどで拭くようにしましょう。
万が一家族内で感染者が出た場合には、トイレやドアノブの消毒をし、
吐しゃ物処理が必要な場合には、
きちんとマスクやビニール手袋、使い捨てエプロンを装着した処理に臨みましょう!
また乾くと菌が舞い上がるので、乾く前に迅速に処理をすることが大切です。
ちなみに私がノロになったときは、
お医者様に
「あなたはバイキンマンなので家では何もしないでください。何も触らないでください」と言われました;;
出来る事なら、誰しもがかかりたくないノロウィルスですが、
予防接種が存在しない今、日頃の小さな心掛けで、
少しでも感染確率を減らして行くしかありません。
なるべく規則正しく過ごし、食品やサプリメントで乳酸菌を継続的に摂取し、
ノロウィルスに負けない免疫力を手にいれましょう。
そしてうがい手洗いを徹底し、菌を体内に取り入れないように努力することが大切ですね。